テスラ中国、Model 3/Model Yの頭金を半額の3万9,900元に 5年金利0%の新プラン

中国でテスラModel 3/Model Yを買うのに必要な頭金が、半分になりました。10月30日(金)に始まった新しい購入プラン「特从容(ターツォンロン)」で、5年間金利0%ローンの最低頭金が従来の7万9,900元(約189万円)から3万9,900元(約94万円)に下がりました。6人乗りのModel Y Lも、9万9,900元(約236万円)から5万9,900元(約142万円)に。対象は11月30日までの注文です。

テスラ中国は30日朝、公式アカウントと公式サイトでプランを発表。中国の《每日経済新聞》(21経済網に掲載)、新黄河、電子工程専輯(EET China)、英語のCnEVPostが条件を詳しく報じており、以下の数字はいずれの報道とも一致しています。

どちらも金利0%、2つの払い方

1つ目は残価(最終回)据え置き型のローンです。頭金3万9,900元を払い、60回の低い月々の支払いを続け、最後に3万9,900元をまとめて払います。テスラが示した例は次のとおりです。

  • Model 3 後輪駆動(23万5,500元、約557万円):頭金3万9,900元、月々約2,429元(約5万7,000円)。期間限定の1万元(約24万円)値引き後。
  • Model Y 後輪駆動(26万3,500元、約623万円):頭金3万9,900元、月々約2,995元(約7万1,000円)。4,000元(約9万5,000円)値引き後。
  • Model Y L(33万9,000元、約802万円):頭金5万9,900元、月々約3,920元(約9万3,000円)。こちらも4,000元値引き。

2つ目は残価なしの、ふつうの5年金利0%ローン。頭金は同じで、月々の支払いが上がります。Model 3後輪駆動で約3,094元(約7万3,000円)、Model Y後輪駆動で約3,660元(約8万7,000円)、Model Y Lで約4,585元(約10万8,000円)です。どちらのプランも、Model 3とModel Yの後輪駆動、ロングレンジ後輪駆動、ロングレンジ全輪駆動が対象。ローンは提携金融機関の審査が必要です。

計算してみました

月々の支払いが極端に安いローンには、金利が隠れていることがあります。今回は違いました。テスラのModel Y後輪駆動の例を足し上げると、頭金3万9,900元+2,995元×60回+最終回3万9,900元で、ちょうど25万9,500元(約614万円)。26万3,500元の車両価格から4,000元を引いた額と1元単位で一致します。Model Y Lの例もぴったり33万5,000元。Model 3の例も値引き後の22万5,500元との差は40元以内で、これは「約2,429元」の端数の分です。新黄河もModel 3で同じ検算をして、同じ結論を出しています。金利0%は本物。テスラがやっているのは、ローンの「最初」に払うお金を「最後」に回すことです。

細かい条件は一長一短

単純な値下げではありません。人によっては先月の条件より少し不利になります。《每日経済新聞》によると、Model 3の値引きは5,000元増えて1万元になりましたが、Model 3向けの8,000元(約19万円)の保険補助は10月29日で終了し、今回は復活していません。Model 3パフォーマンスも新しい値引きの対象から外れました。Model Yの値引きは7,000元から4,000元に縮小。最大8,000元相当の塗装オプション特典は続きます。

テスラがここまでする理由は販売台数にあります。CnEVPostがまとめた中国乗用車協会(CPCA)のデータでは、テスラの9月の中国小売販売は6万4,837台で、前年同月比9.35%減。4か月連続のマイナスです。1〜9月の累計は11.93%減の38万1,088台。一方、上海ギガファクトリーからの輸出は108.44%増の36万1,972台に伸びています。中国市場全体も弱く、10月1〜25日の新エネ車小売販売は13%減でした。BYDのようなライバルも、海外販売で利益を伸ばしているのが現状です。

10月は前年の数字が低いぶん、テスラには有利です。2025年10月の中国小売販売はわずか2万6,006台だったので、そこそこの月なら前年比プラスになります。本当の試験は11月。前年は7万3,145台でした。

EVXの視点

この秋、中国と日本ではテスラの「売り方」がまったく違います。市場ごとに販促をどう変えているかがよくわかる例です。中国はローン。手元資金が壁になっている人に向けて、頭金を下げて5年間金利0%にしました。日本は現金です。充電サポートプログラムで新しいModel 3は26万4,000円、Model Yは8万8,000円を車両価格から差し引き、さらに国のCEV補助金127万円が12月31日までの登録車に付きます。この補助金は1月から76.2万円に下がるため、日本で本当に締め切りになるのは注文日ではなく登録日です。テスラジャパンは今年1〜3月に金利0%キャンペーンを実施しているので、補助金が下がった後にローンで販促をかけてきても不思議ではありません。日本の購入者にとってもっと大きいのは供給の話です。日本向けのModel 3とModel Yは上海製。中国国内の販売が縮む一方で、工場は前年の2倍を超える台数を海外に送り出しています。その増えたぶんの行き先が、日本のような輸出市場です。

出典:テスラ中国、21経済網/每日経済新聞、新黄河(プラン詳細)、新黄河(前回条件との比較)、電子工程専輯(EET China)、CnEVPost、テスラジャパン プレスリリース(10月23日)、テスラジャパン 0%特別金利キャンペーン(1月3日)、次世代自動車振興センター(CEV補助金の銘柄別交付額)。

— EVX News編集部

アイキャッチ画像:上海の路上のテスラModel Y。撮影:S5A-0043 / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、ナンバープレートをぼかし加工)。

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EVX News Desk
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