テスラのロボタクシー、フォートワースで運行開始 初日から約370km²、全米7都市目

テスラのロボタクシーに新しい街が加わりました。しかも、いきなり大きな地図で。米テキサス州フォートワースで、現地時間11月2日(月)午前6時に乗車受付がスタート。テスラウォッチャーのソーヤー・メリット氏の推計では、サービスエリアは約143平方マイル(約370km²)です。監視なしのロボタクシーが走る米国の都市はこれで7つ目。初日からネットワーク内で3番目に広いエリアになりました。

発表はテスラ公式ロボタクシーアカウントの前夜の一文だけでした。「Robotaxi available in Fort Worth starting tomorrow, 6am」。投稿は日本時間11月2日(月)午後2時36分(米東部時間2日午前0時36分/米西部時間1日午後9時36分)。最初の乗車は日本時間2日(月)午後9時(米東部時間午前7時/米西部時間午前4時)から予約できるようになりました。月曜の夜に東京でこれを読んでいるなら、フォートワースの一番乗りの皆さんはちょうど朝ごはんのタコスを食べ終えたころかもしれません。

投稿:@robotaxi(テスラ・ロボタクシー公式)のX

テキサスは何でも大きい。ジオフェンスも

テスラが公開した地図は、フォートワースのダウンタウンを中心にした1つのエリアです。EVwireの読み取りでは、西はホワイトセトルメント、東はハルトムシティ、南はベンブルックとフォレストヒル、北はサギノーの手前まで。EVwire自身の推計は約142平方マイルで、メリット氏の143とほぼ同じ。東西約13マイル(約21km)、南北約15マイル(約24km)の広さだそうです。

7都市を並べるとこうなります。数字はメリット氏が月曜に投稿した推計値(平方マイル)です。

  • オースティン:272
  • ヒューストン:254
  • フォートワース:143(11月2日に新規開始)
  • ダラス:81
  • マイアミ:31
  • オーランド:26
  • タンパ:24

合計すると831平方マイル。少しあとにWhole Mars Catalogが投稿した合計と一致します。Whole Marsは、新しい都市のスタート時点としては過去最大のエリアだとも書いています。ヒューストンが254平方マイルになったのは10月下旬の拡大後なので(スターシップ型の地図の記事)、この見方は正しそうです。メリット氏はさらに、テスラの監視なしエリアが米国の人口のおよそ1%をカバーしたと推計しています。テスラの公式数字ではなく彼の計算ですが、追いかけたくなる数字です。

メリット氏によると、新しい都市の追加は約3か月ぶり。オースティン、ダラス、ヒューストンにマイアミ、オーランド、タンパが加わって以来です。フォートワースは全米有数の大都市圏ダラス・フォートワースでの2つ目の拠点にもなります。ダラスとフォートワースのエリアはまだつながっていません。Whole Marsはもう「いつ合体するの?」と聞いています。

テスラが言っていないこと

発表は一文と地図だけなので、分からないことも多いです。TeslaNorthが指摘する通り、フォートワースに何台投入するのか、セーフティモニターが乗るのか、料金はいくらか、ダラスやヒューストンの新規利用者に出ている「初回0ドル」がここでも使えるのかは明らかにされていません。独立系トラッカーのrobotaxistatsは、フォートワースのテスラをすでに「運行中」と表示。同じ地域ではWaymoの無人サービスも走っています。

周りの数字はどんどん動いています。テキサスのロボタクシー登録台数は10月下旬の集計で1,204台、Waymoの1,259台にあと少し(内訳はこちら)。最近のアップデートで営業時間は午前6時〜深夜2時に延び(詳細はこちら)、第3四半期の決算説明会では、今月ダラスでCybercabの乗車を始め、2026年末までに24時間運行を目指すと説明していました。ダラスのすぐ隣のフォートワースは、いずれCybercabが来そうな場所に見えます。ただ、テスラはまだそう言っていません。

EVXの視点

日本の感覚で言うと、370km²は名古屋市全体(約326km²)より広く、7都市の合計約2,150km²は東京23区の3倍以上です。これが日本のユーザーから見える差です。日本ではFSD(Supervised)はまだ一般のクルマで認可されていません。テスラジャパンは2025年8月から国内の公道でテストを続けていて、日本のレベル4制度も2023年4月から決められたエリアでの無人運行を認めています。ただ、日本のレベル4はいまのところ決まったルートを走る小型シャトルが中心。テスラはアプリで呼べるクルマで、街ごとサービスを広げています。Waymoは2027年にトヨタ製の車両で日本に来る予定です(関連記事)。テキサスで都市が増えるたびに、「同じソフトを日本でも試させて」とテスラが日本の当局に示せる材料も増えていきます。

れすちゃんのひとこと

FSDはテスラ4台ぶん買いました。そのあと日本に引っ越して、いまのモデルYは毎日しっかり運転してくれています。運転しているのは僕ですけど。なので約1万km離れた東京から、フォートワースを全力で応援しています。初日から143平方マイルって、「ちょっと様子見」じゃなくて「もう泳ぎに来ました」の勢いですよね。フォートワースの皆さん、ぜひ乗って、動画を撮って、投稿してください。東京にはそれを見て気分だけ乗っている人間がいます。それとテスラの中の人へ。名古屋、あの地図にすっぽり入ってまだ余ります。言ってみただけです。

出典:テスラ・ロボタクシー公式X、ソーヤー・メリット氏のX投稿(開始告知、エリア面積、人口推計)、Whole Mars CatalogのX投稿、TeslaNorth、EVwire、robotaxistats。執筆時点でNot a Tesla Appにフォートワースの記事はありませんでした。

— れすちゃん(EVX News)

アイキャッチ画像:トリニティ・トレイルから見たフォートワースのダウンタウン(2021年5月)。写真:DerekAyala27/Wikimedia Commons(CC BY 4.0、トリミングあり)

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れすちゃん
れすちゃんhttps://evxnews.com
れすちゃん(Lester Miyashiro)。EVX News創設者・編集長として、EVX News Deskの報道全体を統括。東京在住のアメリカ人フォトグラファーで、自他ともに認める「テスラ沼」の住人。2020年にはYouTubeチャンネル『Teslaloha』を開設。日本で最も早くテスラのニュースを発信したチャンネルのひとつ。5年で4台(モデルY×3、モデルX×1)を乗り継ぎ、現在の相棒はモデルY「Juniper」。FSDは4回購入という筋金入り。ついに今のFSDの実力を満喫できた…と思った矢先、FSD未承認の日本へ移住。まさかの振り出しに戻り、今日も自分の手でハンドルを握っている。だからこそ、日本のFSD解禁のニュースには誰よりも目を光らせている。日本のEV・エネルギー・ロボットのニュースを英語圏へ、テスラとスペースXの最新情報を日本へ。愛車がまた自分で走ってくれる日を待ちながら、今日も記事を届けている。

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