F1観戦はサイバーキャブで オースティンのレース会場に50台超、テスラのテキサス登録は970台に

F1観戦の足に、ハンドルのないクルマ。米テキサス州オースティンで開かれたF1アメリカGPの決勝日、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でテスラのサイバーキャブが50台以上、観客を降ろしていく姿が確認されました。テスラの無人ライドサービスにとって、これまでで最大の「人混みテスト」です。

第一報はソーヤー・メリット氏。日本時間26日(月)午前2時45分/米東部時間25日午後1時45分に、会場へ到着するサイバーキャブの動画とともに「50台超」と投稿しました。決勝日だけで12万人以上の来場が見込まれていたそうです。その約2時間後、テスラのロボタクシー公式アカウントが投稿したのは、たった一言でした。

投稿:@robotaxi(テスラ・ロボタクシー公式)/X

「Swarm(群れ)」。たしかに、そう呼びたくなる光景です。

決勝のスタートは現地午後3時、日本時間26日午前5時/米東部時間午後4時。つまり行きの送迎は、まだ楽なほうです。本番はレース後。十数万人が一斉にサーキットを出るなか、無人のクルマも同じ渋滞に並ぶことになります。

1日でサイバーキャブ43台を追加

テスラは週末に合わせて台数を積み増していました。州のデータを反映するTexas AV TrackerとFSD Databaseによると、テキサス州自動車局(TxDMV)の自動運転車リストに載るテスラ・ロボタクシーは970台。内訳はサイバーキャブ463台、モデルY 507台です。土曜日に加わった43台はすべてサイバーキャブで、午後に11台、中部時間の深夜0時直前にさらに32台が登録されました。

金曜に登録927台とお伝えした時点で、サイバーキャブは420台でした。ハンドルもペダルもないクルマが、いまやテスラのテキサス登録車の約48%。モデルYのほうはここ数日、1台も増えていません。

ただし、登録=営業中ではありません。コミュニティサイトのRobotaxi Trackerによれば、利用者が乗車記録を残したサイバーキャブは208台で、登録車の約44%。一方、予選日だった土曜日には交通カメラでの目撃数が1,588回と、同サイトの過去30日で最多に。うち1,066回は運転席が無人でした。

この週末のための準備

伏線は金曜日にありました。テスラはオースティンのサービスエリアを南東に広げてサーキット周辺を含め、受付の最終時刻を午前1時まで延長。Drive Tesla CanadaやTeslaNorthが報じています。Robotaxi Trackerの計算では拡大分は約8平方マイル(約21平方キロ)で、オースティン全体は272平方マイル(約704平方キロ)に。当初はアプリでCOTA関連の施設を検索すると「Service blocked」と表示され、ゲート近くまで行けるのかは不透明でしたが、日曜の動画を見る限り、ちゃんと着いています。

ライバルの姿も。メリット氏はZoox、Waymo、サイバーキャブがオースティンの路上に並んだ写真も投稿しています。さながらロボタクシーのスターティンググリッドです。

次の予定も決まっています。テスラは第3四半期の決算説明会で、サイバーキャブの乗車サービスを11月にダラスで始めると説明。AI担当副社長のアショク・エルスワミ氏は、午前2時までの運行が「もうすぐ」、年内には24時間運行を目指すと話しました。規制側では、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が自動運転中を示すシアン色のランプを提案中で、Not a Tesla Appも詳しく伝えています。今週末の乗客は、帰り道にリアカメラの映像も見られるようになりました。

日本の鈴鹿では、観客はいまも電車とクルマで帰ります。テスラの無人ライドサービスは米国のみで、FSD(監視付き)自体も日本ではまだ認可されていません。

出典:ソーヤー・メリット氏のX投稿(2)、テスラ・ロボタクシー公式X、Texas AV Tracker(TxDMVデータ)、FSD Database、Robotaxi Tracker、Drive Tesla Canada、TeslaNorth、Tesla Oracle、Not a Tesla App

— EVX News編集部

アイキャッチ画像:ドアを開けて展示される金色のテスラ・サイバーキャブ(2026年9月)。撮影:JustAnotherCarDesigner/Wikimedia Commons、CC0(トリミングあり)

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