テスラのテキサス・ロボタクシー登録が927台に、うち420台がサイバーキャブ

テキサス州の公開車両名簿によると、テスラがロボタクシー用に登録したサイバーキャブ(Cybercab)はさらに69台増えて420台になりました。モデルY 507台と合わせたテキサスの登録台数は927台。ハンドルのない2人乗りが、テスラのテキサス登録車両の約45%を占めるまでになっています。

新しい台数は日本時間24日(土)午前5時51分(米東部時間23日午後4時51分)、サイヤー・メリット(Sawyer Merritt)氏がXに投稿したもので、「そう、これは本物の数字です」と添えています。出どころはテキサス州自動車局(Texas DMV)の自動運転車両記録で、Tesla Robotaxi, LLCが車両をVIN(車台番号)ごとに登録しています。

名簿でわかること、わからないこと

独立した2つのトラッカーが同じ合計にたどり着いています。Cybercab Collectiveは10月23日にDMVの記録を確認し、サイバーキャブ420台・モデルY 507台の計927台を数えました。前回10月16日の確認では803台(サイバーキャブ349台・モデルY 454台)だったので、1週間で124台増え、そのうち71台がサイバーキャブです。FSD Databaseのテキサス集計も同じ927台で、今週124台増、過去30日では438台増となっています。

週間のサイバーキャブ増加数(71台)がメリット氏の69台より少し多いのは、比較の起点が違うためです。どちらにしても増え方は急です。

Cybercab Collectiveは大事な注意点も書いているので、ここでも繰り返します。この名簿はあくまで行政上の記録です。いま何台が配車可能か、どれだけ稼働しているか、どの都市に配置されているかはわかりませんし、生産台数でもありません。登録されたサイバーキャブが、すでに乗客を乗せているとは限りません。

それでも、1か月前はもっと小さな話でした。Not a Tesla Appは10月中旬、テスラが10月初めにオースティンのフリートへ100台以上のサイバーキャブを追加し、300台超になったと報じていました。名簿上はいま420台です。

オースティンはCOTAまで、深夜1時まで

台数の増加に合わせて、運行エリアも広がっています。Drive Tesla Canadaによると、テスラはオースティンのサービスエリアをサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)まで広げ、今週末のF1アメリカGPに間に合わせました。最終の配車リクエストも現地時間の深夜1時まで延長。10月17日に始まったばかりの「深夜0時まで」をさらに延ばした形で、その前は午後11時まででした。

メリット氏によると、レースウィークエンドの来場者は約40万人。深夜のサーキットから帰る大勢の客をロボタクシーがさばけるかという、かなり公開度の高いテストになります。現実世界でストレステストにこれほど近い場面はなかなかありません。

運行時間は何か月もかけて少しずつ延びてきました。Not a Tesla Appによると、8月は午前6時〜午後10時、その後午後11時、深夜0時と延長。テスラは24時間運行を目指しており、それをFSD v15と結びつけています。深夜0時までの延長は先週お伝えしました。

次はダラス

モデルYのロボタクシーはすでにダラス、ヒューストン、マイアミ、オーランド、タンパでも走っていますが、サイバーキャブはまだオースティンだけです。それももうすぐ変わります。テスラは決算説明会で、サイバーキャブを来月ダラスに投入すると話し、年内に最初のサイバーキャブを顧客に届けることを目指しているとも述べました。連邦の規則も動いています。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は米国時間23日(金)、運転操作装置のない車ではウインカーの手動操作要件をなくす灯火基準の改正案を出しました。詳しくはシアン色のロボタクシー灯火の記事をご覧ください。

日本ではまだ先の話です。テスラの無人サービスは米国だけで、FSD(Supervised)自体も日本では認可されていません。それでも、ハンドルのない車420台がテキサスの書類に載っているという数字は、「サイバーキャブはコンセプトカーでしょ」と言われたときに覚えておくと役に立ちます。

出典:Sawyer Merritt(X)、テキサス州自動車局(TxMCCS)自動運転車両記録、Cybercab Collective、FSD Database、Drive Tesla Canada、Not a Tesla App

— EVX News 編集部

アイキャッチ画像:ドアを開けて展示されたテスラ・サイバーキャブ(2026年9月)。画像:JustAnotherCarDesigner / Wikimedia Commons(CC0)、トリミング

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