株価ウォッチ:チャージポイント9%高で充電株がビリビリ、太陽光は2日連続ポカポカ スペースXは上昇、テスラはひと休み

火曜の米国市場は「充電する側」の独壇場でした。チャージポイントが9.21%高の10.79ドル(約1,700円)、エンフェーズが8.92%高の30.42ドル(約4,800円)、ソーラーエッジが8.86%高の32.88ドル(約5,200円)。太陽光株の反発は2日目に突入です。スペースXは3.62%高の141.31ドル(約2万2,500円)で、公開価格135ドルを4.67%上回りました。一方のテスラは1.32%安の398.50ドル(約6万3,400円)で、また400ドルをわずかに割り込んでひと休み。半導体はやっと一息つき(エヌビディア2.29%高)、引け後にはAMDの好決算で株価が大きく上がっています。東京市場は文化の日で休場でした。

きょうの注目銘柄

  • チャージポイント(CHPT)10.79ドル、+9.21%。米国ボードの上昇率トップで、2日連続の大幅高です。発端は月曜。LSパワーが、急速充電ネットワークのEVgoについて、まだ持っていない株を1株2ドルで買い取ると提案しました。これで売られっぱなしだった充電銘柄全体の見直しが始まり、24/7 Wall St.は月曜のチャージポイント高を「連れ高」とみています(24/7 Wall St.)。火曜にチャージポイント自身の新しい材料は見当たらず、月曜の熱気がそのまま続いた形です。5日間で23.60%高、年初来では62.50%高と、米国ボードの年初来成績では断トツの首位です。
  • 太陽光株、2日目もポカポカ。エンフェーズ(+8.92%)、ソーラーエッジ(+8.86%)、サンラン(+5.21%の8.68ドル=約1,400円)、ファースト・ソーラー(+2.11%の185.90ドル=約2万9,600円)がそろって続伸。24/7 Wall St.は主な理由を金利低下とみています。米10年債利回りは10月30日に10月の最低水準をつけ、屋根置き太陽光のローンには追い風です。ただ同じ記事によると、エンフェーズのCEOは10月27日の決算説明会で「米国の需要に意味のある回復は見えていない」と話しています。つまり注文ではなく金利で上がっている相場です。サンランには独自の材料もあり、プエルトリコの仮想発電所の参加者が倍増して6万件を超えたと発表。第3四半期決算は11月4日(水)です(24/7 Wall St.)。サンランは5日間で15.27%高ですが、年初来ではまだ52.83%安です。
  • スペースX(SPCX)141.31ドル、+3.62%。2日続けての上昇で、一時142ドル台まで上がりました。支えは引き続きブーストモバイルの話です。報道によると、スペースXはEchoStarとブーストモバイルの買収、またはそのネットワークの利用について協議しています。マスク氏はAT&T、Tモバイル、ベライゾンにネットワーク容量を求めたものの、3社とも断ったそうです(Drive Tesla Canada、Drive Tesla Canada)。まだ何も決まっていません。5日間では4.89%安。CNBCの時間外気配は日本時間4日(水)午前7時44分(米東部時間3日午後5時44分)で142.31ドル(0.71%高)でした。
  • テスラ(TSLA)398.50ドル、−1.32%。406ドル台で始まり、薄商いのなかじりじり下げました。悪材料があったわけではありません。むしろニュースはマニア心をくすぐる良い話。Munro Liveのサイバーキャブのティアダウン動画で、4680セルのパックを交換可能なモジュールに分けた構造、鋼製のケース、塗装工程なし、そして最終組立はわずか25の全自動ステーション、という中身が明らかになりました。オースティンではすでに300台超のサイバーキャブが走っています(Not a Tesla App)。欧州ではオランダの認証機関RDWが、テスラの監視付き運転支援システムの変更を承認。速度オフセットの上限は10%になります(Not a Tesla App、EVX Newsの記事はこちら)。5日間で2.20%安、年初来では11.39%安。時間外は397.61ドル(0.22%安)でした。
  • 半導体、ようやく深呼吸。2日続けて叩かれたあと、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.63%高の10,600.40。エヌビディアは2.29%高の206.69ドル(約3万2,900円)で、時間外でも1.26%高の209.30ドルです。本番は引け後でした。AMD(ボード外)は3.65%高の483.90ドルで引けたあと第3四半期決算を発表。売上高は45%増の133.8億ドル、データセンター部門は約2倍の85.5億ドルで過去最高。第4四半期の売上高見通しは約170億ドルで、アナリスト予想の162.3億ドルを大きく上回りました(CNBC、Investing.com)。CNBCの時間外気配は米東部時間午後5時44分で513.21ドル(6.06%高)です。
  • そのほか。BYDは香港で2.70%高の72.35香港ドル(約1,470円)。10月の販売台数は49万168台で今年の最高、海外向けは102.8%増の17万194台でした(CnEVPost)。サーブ・ロボティクスは3.98%高、クアンタムスケープは2.49%高。下げたほうでは、フォードが2.30%安の12.31ドル、GMが1.78%安の88.34ドル。ただGMは5日間ではまだ9.68%高です。モービルアイは1.06%安の5.59ドルとまた下げました。米国23銘柄のうち16銘柄が上昇です。
  • 主要指数。ナスダック総合指数は0.83%高の25,372.01、S&P500は0.36%高の7,568.92。ダウ平均は197.26ドル(0.38%)安の51,786.72でした(CNBC、Yahoo Finance)。

米国上場銘柄ボード

2026年11月3日(火)の終値。前日比は2日(月)の終値との比較、5日間は10月27日の終値との比較、年初来は2025年12月31日の終値との比較です。

ティッカー銘柄終値前日比5日間年初来
マスク銘柄
TSLAテスラ$398.50−1.32%−2.20%−11.39%
SPCXスペースX$141.31+3.62%−4.89%+4.67%*
米国EVメーカー
RIVNリヴィアン$13.29+0.76%+12.44%−32.57%
LCIDルーシッド$3.02+0.67%−8.76%−71.43%
GMゼネラル・モーターズ$88.34−1.78%+9.68%+8.63%
Fフォード$12.31−2.30%+5.12%−6.17%
中国EV
1211 HKBYD(香港、香港ドル)HK$72.35†+2.70%+3.28%−24.12%
NIONIO$3.19+0.00%−3.04%−37.45%
XPEV小鵬汽車(XPeng)$9.67+1.04%+4.09%−52.32%
LI理想汽車(Li Auto)$11.20+0.18%−0.53%−33.85%
自動運転・AI半導体
NVDAエヌビディア$206.69+2.29%−5.16%+10.83%
GOOGLアルファベット(ウェイモ)$280.03+0.37%−12.65%−10.53%
MBLYモービルアイ$5.59−1.06%−18.63%−46.46%
UBERウーバー$66.60−0.16%+1.25%−18.49%
ロボット
SYMシンボティック$37.52+0.78%−3.75%−36.94%
SERVサーブ・ロボティクス$2.61+3.98%−11.22%−74.86%
太陽光・蓄電
FSLRファースト・ソーラー$185.90+2.11%+5.72%−28.84%
ENPHエンフェーズ$30.42+8.92%+2.22%−5.09%
RUNサンラン$8.68+5.21%+15.27%−52.83%
SEDGソーラーエッジ$32.88+8.86%+2.24%+13.97%
電池・素材
ALBアルベマール$90.19−0.41%−8.86%−36.23%
QSクアンタムスケープ$4.12+2.49%−1.44%−60.46%
充電
CHPTチャージポイント$10.79+9.21%+23.60%+62.50%

* スペースXは2026年6月12日上場のため、年初来は公開価格135ドルからの騰落率です。† BYDは米国ADRの売買が薄いため香港株(1211 HK、香港ドル建て)で表示しています。72.35香港ドルは1ドル=7.85香港ドル換算で約9.22ドル。この表の米国銘柄の終値と前日比はすべてCNBCと一致しました。ソーラーエッジの前日比はナスダックの公式終値(2日、30.205ドル)を基準にしています。BYDの終値はCNBCおよびstockanalysis.comと、前日比はstockanalysis.comと一致しました。

東京コーナー

きょうは東京ボードはお休みです。11月3日(火)は文化の日で東京証券取引所が休場だったため、最新の東京市場は2日(月)のまま。パナソニックHDと東京エレクトロンが決算で大きく上げたその日のボードは、前回の株価ウォッチでご覧いただけます。東京市場は11月4日(水)午前9時(米東部時間3日午後7時/太平洋時間午後4時)に再開します。

再開後は宿題がたまっています。火曜の半導体の反発も、AMDの引け後の好決算も、東京は休みで反応できていません。東京エレクトロンやアドバンテストといった、うちのリストに入っている製造装置・検査装置の銘柄には関係の深い話です。ドル円はニューヨーク市場の終盤で1ドル=158.66円前後でした(CNBC)。自動車株の出番は木曜。トヨタが中間決算を発表します。

今後の注目点

  • 11月4日(水):東京市場が再開。サンランも第3四半期決算を発表します(24/7 Wall St.)。金利頼みで2日上げた太陽光株にとって、需要の中身が初めて見える場です。
  • 11月5日(木)午後1時55分:トヨタの中間決算(米東部時間4日午後11時55分/太平洋時間午後8時55分)(時事通信/Yahoo!ニュース)。
  • 11月9日(月)午後11時:EVgoの第3四半期決算のウェブキャスト(米東部時間午前9時/太平洋時間午前6時)。LSパワーの1株2ドルの提案について何か話が出れば、チャージポイントも動きそうです(24/7 Wall St.)。
  • 今月:ダラスでサイバーキャブの乗車開始。今月中にスタートする見込みで、テスラは年内に最初のサイバーキャブを顧客に納車する計画です(Not a Tesla App)。

EVXの視点

静かな日の1.32%安は、ニュースでも何でもありません。ニュースはサイバーキャブの分解のほうです。塗装工場なし、モジュール単位で直せるバッテリー、そしてテスラの配備ペースより速く回ってしまう生産ライン。こういう話は火曜の株価ではなく、あとで利益率に表れます。それにしても、チャージポイントの年初来62.50%高。充電ビジネスに「終わった」と言うのは早すぎました。水曜の朝、東京はやることが山積みですが、AMDが半導体株にちょっといい朝ごはんを用意してくれた形です。

株価:Yahoo Finance。米国上場の全銘柄をCNBCの株価と照合(終値・前日比とも一致。ソーラーエッジの前日終値はナスダックの公式終値)、BYDはstockanalysis.comと照合(一致)。公開時点でstockanalysis.comは米国10銘柄でザラ場途中の古いデータを表示していたため、米国ボードの2つ目の情報源はCNBCとしました。時間外気配とドル円:CNBC。指数:CNBC、Yahoo Finance。2026年11月3日(火)の取引終了時点(米国の引けは東部時間午後4時=日本時間4日(水)午前6時、香港は3日の終値)。東京市場は3日休場。

投資助言ではありません。株価ウォッチはニュースとエンターテインメントとしてお届けしており、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。投資の判断はご自身で調べたうえで、必要に応じて資格を持つ専門家にご相談ください。

出典:Not a Tesla App(サイバーキャブ分解)、Not a Tesla App(欧州)、Drive Tesla Canada(ブーストモバイル)、Drive Tesla Canada(通信大手)、24/7 Wall St.(太陽光)、24/7 Wall St.(EVgo、チャージポイント)、CNBC(AMD)、Investing.com(AMD)、CnEVPost(BYD)、時事通信/Yahoo!ニュース、前回の株価ウォッチ。アイキャッチ画像:カナダ・オンタリオ州ウィンザーのチャージポイント充電器のコネクター。撮影:Chris Woodrich、Wikimedia Commonsより(CC BY-SA 4.0)、リサイズあり。

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