株価ウォッチ:サーブ・ロボが決算で38.8%高、ソフトバンクは10.8%安で東京は全面安

金曜の米国市場は反転しました。サーブ・ロボティクスが決算と通期上方修正を材料に38.79%高の3.22ドル、モービルアイは11.7%高、ルーシッドは10.4%高、スペースXは8.62%高、テスラは4.23%高の358.22ドル。フィラデルフィア半導体指数も4.21%高。一方、東京は木曜の米国AI・半導体安の翌日で全面安。ソフトバンクグループは10.83%安、日経平均は5.96%安、当サイトの東京23銘柄はすべて下落です。トヨタの16.68%高の翌日、自動車も利益確定売りに押されました。

トップテイク

  • サーブ・ロボティクス(SERV)3.22ドル(+38.79%)。 ボード最大の上げ。木曜引け後に第3四半期売上2.8百万ドル(前年比313%増)を発表し、2026年通期売上見通しを従来の900〜1,000万ドルから1,200万ドルへ引き上げ、非GAAP営業費用見通しは1.5億ドルへ引き下げました(Serve Robotics、Benzinga)。経常収益は売上の69%、1日あたり稼働ロボットは平均917台。他社ロボット向けに技術を売る「Serve Physical AI Services」も発表しています。5日間で23.85%高。ただ年初来はまだ68.98%安です。
  • テスラ(TSLA)358.22ドル(+4.23%)。 木曜の10.77%安からの部分戻し。会社固有の材料は、イーロン・マスクがギガテキサスのサイバートラック生産を2027年半ばごろに縮小し、Cybercab増産にスペースを回すと述べたことです(Not a Tesla App、CNBC、Reuters / Investing.com)。詳細は先ほどの記事でもまとめています(EVX News)。5日間はなお10.40%安、年初来20.35%安。別件では、Optimusは販売よりレンタル寄りの方針も示しています(Not a Tesla App)。
  • スペースX(SPCX)134.27ドル(+8.62%)。 木曜の9.05%安からの反発で、マスク銘柄では最大の上げ。IPO価格135ドルを0.54%下回る水準まで戻りました。スペースX単体の悪材料は見当たりません。5日間は0.33%安。
  • モービルアイ(MBLY)5.73ドル(+11.7%)とルーシッド(LCID)3.29ドル(+10.4%)。 モービルアイは続落後の反発で出来高も膨らみました。ルーシッドは来週の第3四半期決算を前に、この週の乱高下の延長で上昇。リヴィアンは2.41%高の13.61ドル。GMは3.55%安、フォードは0.72%安。
  • エヌビディア(NVDA)186.64ドル(+2.78%)と半導体の戻り。 木曜の9.26%安のあと、エヌビディアとフィラデルフィア半導体指数(+4.21%、9,390.25)が一部を取り戻しました。シンボティックは5.08%高、チャージポイントは5.75%高、ソーラーエッジは5.00%高、ファースト・ソーラーは2.75%高。サンランは決算高の翌日も1.11%高の9.98ドル(5日間+33.42%)。米国23銘柄のうち上昇は18銘柄です。
  • 指数。 ダウ平均は0.46%安の51,285.73、S&P500は0.31%高の7,376.86、ナスダック総合は1.09%高の24,579.425。フィラデルフィア半導体指数は4.21%高の9,390.25(CNBC)。

ボード:米国上場銘柄

2026年11月6日(金)の終値です。前日比は木曜終値比、5日間は10月30日終値比、年初来は2025年12月31日終値比です。

ティッカー銘柄終値前日比5日間年初来
マスク銘柄
TSLAテスラ$358.22+4.23%−10.40%−20.35%
SPCXスペースX$134.27+8.62%−0.33%−0.54%*
米国EVメーカー
RIVNリヴィアン$13.61+2.41%+11.92%−30.95%
LCIDルーシッド$3.29+10.40%+8.94%−68.87%
GMゼネラル・モーターズ$86.16−3.55%−1.42%+5.95%
Fフォード$12.44−0.72%+1.55%−5.18%
中国EV
1211 HKBYD(香港、香港ドル)HK$74.15†−2.05%+8.64%−22.23%
NIONIO$3.39+5.94%+5.61%−33.53%
XPEV小鵬汽車(XPeng)$10.24+6.67%+13.27%−49.51%
LI理想汽車(Li Auto)$12.53+5.12%+13.60%−25.99%
自動運転・AI半導体
NVDAエヌビディア$186.64+2.78%−8.80%+0.08%
GOOGLアルファベット(ウェイモ)$284.78+0.78%+1.77%−9.02%
MBLYモービルアイ$5.73+11.70%−3.86%−45.11%
UBERウーバー$68.59−0.28%+5.12%−16.06%
ロボット
SYMシンボティック$36.82+5.08%−2.93%−38.12%
SERVサーブ・ロボティクス$3.22+38.79%+23.85%−68.98%
太陽光・蓄電
FSLRファースト・ソーラー$201.14+2.75%+15.33%−23.00%
ENPHエンフェーズ$28.47−1.74%+10.97%−11.19%
RUNサンラン$9.98+1.11%+33.42%−45.76%
SEDGソーラーエッジ$27.51+5.00%−8.45%−4.64%
電池・素材
ALBアルベマール$99.25+0.89%+9.07%−29.83%
QSクアンタムスケープ$4.28+4.14%+5.42%−58.93%
充電
CHPTチャージポイント$11.59+5.75%+21.49%+74.55%

※スペースXは2026年6月12日上場のため、年初来はIPO価格135ドル起点です。†BYDは米国ADRの流動性が薄いため香港ドル建て(1211 HK)で表示。74.15香港ドルは1ドル=7.84香港ドル換算で約9.46ドル。米国銘柄の終値と前日比はすべてCNBCと一致。

東京コーナー

東京は逃げ場がありませんでした。日経平均は3,643.13円安(−5.96%)の57,434.77円、TOPIXは5.90%安の3,707.99。木曜の米国AI・半導体安(ナスダック約5.5%安、SOX 12.25%安)をそのまま引き継いだ形です(株探、Japan Times)。ソフトバンクグループが下げをリードし、東京23銘柄はすべて下落。トヨタが16.68%高だった翌日の自動車株も、利益確定売りでそろって下げました。

コード銘柄終値(円)前日比5日間年初来
自動車
7203トヨタ自動車3,338−5.52%+8.48%−0.54%
7267ホンダ1,831−5.69%+3.86%+19.21%
7201日産自動車269.7−7.86%+1.51%−30.86%
7261マツダ1,131.5−4.88%+5.55%−7.18%
7270SUBARU2,718−5.72%+3.80%−19.94%
7269スズキ2,196.5−3.39%+5.32%−5.91%
7211三菱自動車347.2−8.97%+1.34%−6.42%
電池・素材
6752パナソニックHD3,008−5.05%−18.33%+48.65%
6674GSユアサ4,203−5.85%−12.00%+12.08%
5713住友金属鉱山7,633−6.73%−10.45%+20.07%
EV部品
6902デンソー1,860.5−3.40%−0.43%−13.79%
6594ニデック1,613−3.59%−13.51%−24.34%
7259アイシン2,141−7.01%+4.93%−26.83%
ロボット・FA
6954ファナック5,312−6.03%−8.33%−12.69%
6506安川電機3,445−8.38%−17.17%−27.57%
6861キーエンス69,750−3.65%−8.66%+23.06%
6324ハーモニック・ドライブ・システムズ4,265−7.66%−22.17%+12.83%
6268ナブテスコ3,729−8.04%−14.94%−0.51%
半導体・AI・テック
8035東京エレクトロン8,263−5.60%−17.66%+20.38%
6857アドバンテスト28,015−4.99%−24.35%+42.68%
6723ルネサスエレクトロニクス2,477.5−5.74%−16.20%+15.77%
6758ソニーグループ4,142−1.64%+5.23%+2.93%
9984ソフトバンクグループ3,549−10.83%−25.52%−19.34%

2026年11月6日(金)の東証終値です。前日比は木曜終値比、5日間は10月29日終値比、年初来は2025年12月30日終値比。1ドル=158.45円換算で、1,000円は約6.31ドル。株探でトヨタ、ホンダ、三菱自動車、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、ハーモニック・ドライブ、安川電機、パナソニックHDを照合し一致。日経平均・TOPIXは株探とCNBCで一致。

ソフトバンクグループは10.83%安の3,549円(約22ドル)。中国当局が11月4日付でABBの中国ロボティクス事業の買収を禁止したと通知し、ソフトバンクは6日のリリースでこれを確認しつつ、ABBとの協議は続けるとしています(ソフトバンクグループ、The Robot Report、Japan Times)。前日のArm ADR安も重なり、AI色の強いポートフォリオに売りが続きました。5日間は25.52%安。

自動車は木曜の急騰を吐き出しています。三菱自動車−8.97%、日産−7.86%、SUBARU−5.72%、ホンダ−5.69%、トヨタ−5.52%の3,338円(約21ドル)。ロボット・半導体も厳しいまま。安川電機−8.38%、ナブテスコ−8.04%、ハーモニック・ドライブ−7.66%、ファナック−6.03%、東京エレクトロン−5.60%、アドバンテスト−4.99%。テック勢で下げが小さかったのはソニーグループの1.64%安でした。

これから注目

  • 来週:ルーシッドの第3四半期決算。 水曜の急騰、木曜の急落、金曜の10.4%高のあと、決算がこの反発を定着させるかが焦点です。
  • サーブ・ロボティクスの続伸可否。 通期上方修正での38.79%高は派手です。Physical AI Servicesとオーストラリア展開が数字に残るか(Serve)。
  • ソフトバンクとABB。 中国部分の禁止後も、ソフトバンクはABBとの協議継続を表明(ソフトバンク)。
  • 12月3日:テスラの2026年株主総会(ギガテキサス)。議決権行使はすでに開始(Not a Tesla App)。

EVXの視点

同じ金曜でも、米国と東京で映画が違います。米国ではサーブが「本物のロボット決算」がまだ株を動かすことを示し、テスラはCybercab優先の工場再配分で押し目買いの材料を出しました。東京ではソフトバンクのABB中国案件のつまずきに、木曜の半導体安の翌日が重なり、トヨタ急騰の翌日の自動車まで巻き込みました。日本の読者にとって重要なのは、米国の一日の戻りより、ソフトバンク/ABBと安川・ファナックの赤いテープのほうです。AIとFAのテーマは、一晩で急に逆回転し得ます。

価格:Yahoo Finance。米国上場銘柄はCNBCの終値・前日比と全件一致、BYDと東京23銘柄はstockanalysis.comと一致、東京9銘柄と日経平均・TOPIXは株探でも照合。stockanalysis.comは米国の多くでまだ日中スナップショットが残っていたため、米国ボードの第2ソースはCNBC。ドル円はCNBC。指数はCNBC、日経平均・TOPIXは株探とCNBC。いずれも2026年11月6日(金)の取引終了時点(米国は東部時間午後4時=日本時間11月7日午前6時、東京は同日午後3時30分、香港も同日終値)。

投資助言ではありません。 株価ウォッチはニュースと読み物であり、売買の推奨ではありません。投資判断はご自身の調査と、資格を持つ専門家への相談のうえでお願いします。

出典:Serve Robotics Q3発表、Benzinga(SERV)、Not a Tesla App(サイバートラック)、Not a Tesla App(Optimus)、CNBC、Reuters / Investing.com、ソフトバンクグループ(ABB)、The Robot Report、Japan Times(市場)、Japan Times(ABB)、株探(日経平均)、木曜のまとめ。アイキャッチ:2025年12月、マイアミ・ブリッケルのServe Robotics配送ロボット。写真:Phillip Pessar、出典:Wikimedia Commons(CC BY 4.0)、トリミング・リサイズあり。

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EVX News Deskhttps://evxnews.com
EVX News Deskは、日本を拠点とする独立系ニュースサイトEVX Newsの編集部です。テスラ、スペースX、スターリンク、xAI、AI、ロボティクス、そしてEV業界全体を日本語と英語でお届けしています。特に力を入れているのは日本と中国。日本市場と国内自動車メーカー、日本の充電インフラや政策、そしてBYDをはじめとする中国EVメーカーの動きを追い、毎週「日本・中国EVウィーク」としてまとめています。速さよりも正確さを重視し、すべての記事は公開前に複数の信頼できる情報源で確認し、可能な限り一次情報へのリンクを掲載しています。記事は編集方針に基づき、創設者・編集長のレスター・ミヤシロ(Lester Miyashiro)が監修しています。誤りにお気づきの際は、お問い合わせページからお知らせください。内容を確認のうえ、速やかに訂正します。

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