新型テスラ・ロードスターのお披露目を報じたとき、「日本での発売はまだ発表されていないので、続報を待て」と書きました。お待たせしました、続報です。テスラジャパンが公式サイトで、ロードスターの予約受付をすでに始めています。行列に並ぶ代金は682万円。選べるのは左ハンドルのPerformanceだけ。そして念のため言っておくと、首都高を飛んで帰ることはできません。
発表直後(テキサスで10月15日、日本時間16日)、ITmedia NEWS、くるまのニュース、TRANS CARが相次いで日本での予約受付を確認しました。編集部ではテスラジャパンの予約ページと各社の記事を読み込み、細かい注意書きまで目を凝らしておきました。
682万円で、いったい何が手に入るのか
最初にはっきりさせておくと、682万円は予約金であって、クルマの値段ではありません。日本での車両価格は、まだ発表されていません。支払いは2回に分かれます。
- 注文時に68万円。テスラジャパンは、全額返金可能な注文手数料としています。
- 予約から10日以内に614万円。
- 入金が確認された時点で予約が確定。10日以内に残りを支払わないと、予約がキャンセルされることがあります。
ちなみに米国の予約金は5万ドルで、最初に5,000ドル、あとで4万5,000ドルの2回払いです。InsideEVsが指摘するように、米国の予約契約では、予約は全額返金可能で譲渡不可とされています。さらに、ロードスターはまだ開発中なので、テスラは「いつ実際に納車されるか、そもそも納車されるかどうかを保証できない」と平易な英語ではっきり書いています。日本のページにも、納車日の約束はありません。600万円超をどこかに振り込む前に、日本の規約はじっくり読んでおきましょう。
しかも、お値段は上がっています。発表前の9月に予約ページがひっそり復活したとき、日本のクルマ系ブログLife in the FAST LANEは、カード払い57万円+銀行振込511万4,000円、合計約568万円と報じていました。発表後の金額は、それより114万円高くなっています。テスラは変更の理由を説明していません。
Performanceのみ、左ハンドルのみ
発表会でテスラは3つの仕様を披露しました。話題をさらったのは、SpaceX流の冷ガススラスターで地面から跳び上がるバージョンです。日本に来るのは、そのうちのひとつ、Performanceトリム。テスラジャパンのページによると、2人乗りの公道仕様で、アクティブエアロとマルチモードの吸着システムを搭載しています。ファンでクルマを路面に吸いつけて、ばかげたレベルのコーナリンググリップを生み出す仕組みです。
ほかにも目を引く点が2つあります。
- 左ハンドルのみ。左側通行の日本では、それなりのトレードオフです。とはいえ日本のスーパーカー界隈では珍しい話ではなく、左ハンドルの輸入車はそれ自体がステータスシンボルとして長く愛されてきました。
- 仕様は各国の法規しだい。テスラは、購入できる内容は現地の規制によって異なるとしています。くるまのニュースも指摘しているとおり、発表映像で見せた空飛ぶ芸当を日本の公道で披露することはできません。InsideEVsによると、飛行バージョンはどこの国でも公道走行ができず、米国では招待制です。
いつ届くの?
日本での納車開始時期は発表されていません。テスラは2028年の生産開始を目標にしていて、発表当夜の数字はぶっ飛んでいました。Not a Tesla Appによると、0-60mph(約97km/h)加速は0.81秒。トリムごとの詳しいスペックは、同サイトのまとめでどうぞ。
EVX Newsの視点
初日から日本で予約の窓口が開いた。これがすべてを物語っています。日本でのテスラの勢いは本物で(モデルYは最近、日本の輸入車の車名別販売でトップに立ちました)、そのテスラの看板車の第一陣に、日本がしっかり入ったわけです。682万円を行列に預けておくのは、確かに大金です。でも六本木や銀座でハイパーカーの列に並ぶコレクターにとって、1秒を切って60mphに届く2人乗りのテスラは、初代ロードスターが15年以上前に日本のオーナーの手に渡って以来、いちばん面白いおもちゃかもしれません。日本での価格と納車時期が発表されたら、またお知らせします。
出典:ITmedia NEWS、くるまのニュース(Yahoo!ニュース)、TRANS CAR、Life in the FAST LANE、InsideEVs、Not a Tesla App、テスラジャパン予約ページ。
— EVX News編集部
アイキャッチ画像:テスラ(Tesla公式Xより)。
