株価ウォッチ:スペースXが7.79%の打ち上げ成功、テスラも決算前に3.41%高で相乗り

決算の翌日、スペースXがようやく本気を出しました。SPCXは7.79%高の159.31ドル(約2万5,000円)で米国ボードのトップ。テスラも自社決算の数時間前に3.41%高の386.47ドル(約6万700円)と、ちゃっかり相乗りしています。ナスダック総合指数は1.05%高の2万6702.86。一方、電池大手CATLの急落を受けて中国EV株は売られ、小鵬汽車(XPeng)の5.55%安がボード最大の下げでした。東京ではスペースXの好決算がAI・半導体株の買い戻しにつながり、日経平均は0.85%高です。

きょうのポイント

  • スペースX(SPCX)159.31ドル(約2万5,000円)、+7.79%。前夜の時間外の急騰は、昼の取引でも崩れませんでした。モトリーフールによると、1株利益は市場予想0.16ドル(約25円)に対し0.35ドル(約55円)。売上高は161%増の146億ドル(約2.3兆円)で、「スーパーインテリジェンス(SI)」部門は売上76億ドル(約1.2兆円)、4億3100万ドル(約680億円)の黒字に転換しました。上場後初の最終黒字だとロイターは伝えていて、AI関連株全体を押し上げる役回りに。5営業日では4.70%高、公開価格135ドル(約2万1,200円)からは18.01%高です(決算の詳しい数字は昨日の株価ウォッチでどうぞ)。
  • テスラ(TSLA)386.47ドル(約6万700円)、+3.41%。スペースXの決算説明会でのマスク氏の合併発言も追い風になり、決算前にいい助走をつけました。引け後に出た7〜9月期決算は、売上高280.5億ドル(約4.4兆円)、調整後1株利益0.48ドル(約75円)(LSEG予想0.43ドル(約68円)、CNBC)。主役はFSDで、有効サブスクリプションは過去最高の174万件、北米で納車された新車の75%超にFSDが付いていて、4〜6月期の55%から大きく伸びたとNot a Tesla Appが報じています。決算の詳細はこちらの記事で。表の数字は通常取引の終値です。時間外では発表直後こそほぼ横ばいだったものの、夜が更けるにつれてじわじわ軟化。ナスダックの時間外気配は日本時間22日午前7時49分(米東部時間21日午後6時49分)時点で376.28ドル(約5万9,100円)、2.64%安でした。5営業日では5.26%高、年初来ではまだ14.06%安です。
  • チャージポイント(CHPT)8.39ドル(約1,320円)、+7.15%。火曜の9.51%高に続く2日連続の大幅高。5営業日で26.17%高、年初来26.36%高は米国ボードでいちばんの好成績です。材料らしい会社発表は見当たりませんでした。
  • 中国EVは総崩れ。小鵬汽車が5.55%安の9.36ドル(約1,470円)、理想汽車(Li Auto)が3.60%安、NIOが2.04%安。香港のBYDも3.39%安の71.15香港ドル(約1,420円)でした。きっかけはCATLで、7〜9月期の増益ペース鈍化と税制面の逆風を嫌気して香港株が10%超下落したとCnEVPost。小鵬汽車には個別の材料がなく、52週安値の9.18ドル(約1,440円)が目の前だとIBTimesは伝えています。
  • そのほか。エヌビディアは2.54%高の221.97ドル(約3万4,800円)、シンボティックは5.14%高。モービルアイは3.84%安、アルファベットは1.62%安で、GMも決算翌日の急落に続いて1.27%安でした。S&P500は0.58%高の7757.17。ただ、米国ボード23銘柄で上昇したのは10銘柄だけです(クアンタムスケープは変わらず)。

米国株ボード

2026年10月21日(水)の終値。前日比は20日(火)終値、5日間は10月14日終値、年初来は2025年12月31日終値との比較です。

ティッカー銘柄終値前日比5日間年初来
マスク銘柄
TSLAテスラ$386.47+3.41%+5.26%−14.06%
SPCXスペースX$159.31+7.79%+4.70%+18.01%*
米国EVメーカー
RIVNリヴィアン$12.46+0.24%−3.78%−36.78%
LCIDルーシッド$3.21−1.83%−2.43%−69.63%
GMゼネラル・モーターズ$76.11−1.27%−8.36%−6.41%
Fフォード$11.90−2.06%−1.24%−9.30%
中国EV
1211 HKBYD(香港、香港ドル)HK$71.15†−3.39%−2.87%−25.38%
NIONIO$3.36−2.04%−1.47%−34.12%
XPEV小鵬汽車(XPeng)$9.36−5.55%−0.64%−53.85%
LI理想汽車(Li Auto)$11.50−3.60%+2.13%−32.07%
自動運転・AI半導体
NVDAエヌビディア$221.97+2.54%+0.30%+19.02%
GOOGLアルファベット(ウェイモ)$334.76−1.62%−3.70%+6.95%
MBLYモービルアイ$7.02−3.84%−1.82%−32.76%
UBERウーバー$67.62−1.91%−2.41%−17.24%
ロボット
SYMシンボティック$41.73+5.14%+10.11%−29.87%
SERVサーブ・ロボティクス$3.06+0.33%−11.05%−70.52%
太陽光・蓄電
FSLRファースト・ソーラー$174.82+0.22%−2.38%−33.08%
ENPHエンフェーズ$31.99−0.74%+8.99%−0.19%
RUNサンラン$7.62+0.66%+4.46%−58.59%
SEDGソーラーエッジ$33.19+2.56%+8.75%+15.04%
電池・素材
ALBアルベマール$94.47−1.36%−3.57%−33.21%
QSクアンタムスケープ$3.98+0.00%+1.27%−61.80%
充電
CHPTチャージポイント$8.39+7.15%+26.17%+26.36%

表の米ドル建て株価は、1ドル=約157円(2026年10月23日時点)で円に換算できます。

* スペースXは2026年6月12日上場のため、年初来の欄は公開価格135ドル(約2万1,200円)からの騰落率です。† BYDは米国ADRの取引が薄いため、香港上場株(1211 HK、香港ドル建て)を掲載しています。香港市場は19日(月)が休場だったため、BYDの5日間は10月13日終値との比較です。

東京コーナー

水曜の東京は、スペースXの時間外急騰を横目に見ながらのスタート。日経平均は545円82銭高(0.85%高)の6万4621円24銭と3日ぶりに反発しました(株探)。一時は上げ幅が1300円を超えたものの、6万5000円の節目では戻り売りに押されています。日本経済新聞はずばり「米スペースXの決算を好感」で、アドテストやソフトバンクグループなどAI関連に買いが入ったとのこと。半導体関連がけん引して9月の輸出額が9月として過去最高になったことも、ひと押しになりました。

当サイトのリストでは、GSユアサが2.69%高の4853円で首位、ロボット用減速機のナブテスコが2.47%高で続きました。アドバンテストは1.68%高の3万4440円、ルネサスは1.56%高、ソフトバンクグループは1.49%高の4622円。とはいえ先週の傷はまだ深く、5営業日ではアドバンテストが14.71%安、ソフトバンクGが13.62%安です。自動車株はお休みモード。7社のうち上がった会社はゼロで、ホンダはぴったり変わらず、日産は0.97%安の276.9円でした。下げ幅トップは安川電機の1.71%安。23銘柄中12銘柄が上昇し、テスラの電池パートナーのパナソニックHD(+0.70%)は年初来92.98%高まで来ました。

コード銘柄終値(円)前日比5日間年初来
自動車
7203トヨタ自動車3,094−0.26%+2.76%−7.81%
7267ホンダ1,804+0.00%+1.61%+17.45%
7201日産自動車276.9−0.97%−2.02%−29.02%
7261マツダ1,093.5−0.46%−0.77%−10.30%
7270SUBARU2,635−0.49%+1.82%−22.39%
7269スズキ2,048−0.36%+0.22%−12.27%
7211三菱自動車350.4−0.96%+0.75%−5.55%
電池・素材
6752パナソニックHD3,905+0.70%−8.33%+92.98%
6674GSユアサ4,853+2.69%−10.59%+29.41%
5713住友金属鉱山8,367+0.90%−12.07%+31.62%
EV部品
6902デンソー1,861.5−0.56%+0.92%−13.74%
6594ニデック1,762+0.23%−9.18%−17.35%
7259アイシン2,164−0.73%−0.53%−26.04%
ロボット・FA
6954ファナック5,823+0.60%−6.83%−4.29%
6506安川電機4,204−1.71%−10.78%−11.61%
6861キーエンス80,860−0.06%+0.66%+42.66%
6324ハーモニック・ドライブ・システムズ5,390+2.47%−7.71%+42.59%
6268ナブテスコ4,357+1.49%−9.72%+16.25%
半導体・AI・テック
8035東京エレクトロン10,160+0.74%−9.61%+48.02%
6857アドバンテスト34,440+1.68%−14.71%+75.40%
6723ルネサスエレクトロニクス3,000+1.56%−10.42%+40.19%
6758ソニーグループ4,012+1.31%+3.96%−0.30%
9984ソフトバンクグループ4,622+1.49%−13.62%+5.05%

東京市場は2026年10月21日(水)の終値(午後3時30分)。5日間は10月14日終値、年初来は2025年の最終売買日である12月30日の終値との比較です。

今後の注目点

  • 10月22日(木):決算後初めてのテスラの取引。米国の取引開始は日本時間22日午後10時30分(米東部時間午前9時30分)。マスク氏は説明会で、ロボタクシー事業は2027年の4〜6月期に「目に見え始め」、7〜9月期か10〜12月期には「おそらく大きな存在になる」と発言。テスラのアショク・エルスワミ氏は、一部の顧客車両に来年4〜6月期ごろFSD(Unsupervised)を提供する計画を明かしました(CNBC)。
  • 10月22日(木):スペースXのロックアップ解除。最大13億株が売却可能になり、24日にはさらに3億2800万株が続きます(Stocktwits/Yahoo Finance)。SPCXのナスダック時間外気配は、日本時間22日午前7時49分時点で156.56ドル(約2万4,600円)(1.73%安)でした。
  • 10月30日:テスラがNHTSAのサイバーキャブ調査に回答する期限(Not a Tesla App)。同じ日に東京エレクトロンの決算発表もあります(Yahoo!ファイナンス)。

EVX Newsのひとこと

マスク銘柄がそろって上昇、しかも値上がり率で勝ったのはテスラじゃなくスペースX。この光景、これから見慣れることになりそうです。テスラは予想超えの利益とFSDの記録的な四半期を出しましたが、時間外の軟化を見るかぎり、市場はもっとサイバーキャブの日程を聞きたかったのかも。こちらとしては、北米の新車の4台に3台がFSD付きで納車されているという数字のほうが気になります。10〜12月期にどこまで伸びるか、ですね。

株価:Yahoo Finance。全銘柄をstockanalysis.comと照合し、NVDA・SPCX・TSLAの終値はNasdaq.comの公式終値でも確認しています。2026年10月21日(水)の終値時点(米国は東部時間午後4時=日本時間22日午前5時、東京・香港は21日の終値)。東京の終値は株探でも抜き取り確認済み。時間外気配:Nasdaq.com。指数:Yahoo Finance、株探。

投資助言ではありません。株価ウォッチはニュースとエンタメのための記事で、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。投資の判断はご自身で、必要に応じて資格を持つ専門家に相談してください。

出典:Not a Tesla App(FSD)、Not a Tesla App(説明会プレビュー)、CNBC、モトリーフール、ロイター(Investing.com)、Stocktwits/Yahoo Finance、CnEVPost、IBTimes、日本経済新聞、株探、Yahoo!ファイナンス。アイキャッチ画像:2018年2月6日、ケープカナベラルに着陸するファルコンヘビーのサイドブースター2基。画像:SpaceX(Wikimedia Commons、CC0)。

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EVX News Desk
EVX News Deskhttps://evxnews.com
EVX News Deskは、東京からテスラ、スペースX、EV、AI、ロボティクスの最新ニュースを毎日お届けしています。すべての記事は編集方針に基づいて出典を確認・検証し、EVX News創設者・編集長のレスター・ミヤシロ(Lester Miyashiro)が編集しています。

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