Grok Botが速くなりました。公式@botアカウントによると、コンピューター操作のタスクは平均で3倍早く終わり、それ以外の応答もすべて半分以下の時間で返ってくるようになったとのこと。今回のアップデートでは、見た目の刷新、賢くなった音声通話、Xチャットへのアクセス、そして山ほどの新コネクターも加わりました。イーロン・マスク氏のまとめは短く的確で、Grok Botは「ずっと速くなった」。
アップデートは10月17日(日本時間)、@botの公式スレッドで発表されました。何が変わったのか、そしてテスラのドライバーを含め、自分専用のAIエージェントを持つ人が増えるなかで、それがなぜ大事なのかを見ていきます。
速さ、速さ、とにかく速さ
- コンピュータータスクは平均3倍早く完了。フォームの入力、ウェブサイトのクリック操作、データの取りまとめなど、Grok Botが実際にパソコンを操作してこなす仕事のことです。
- それ以外の応答は、すべて半分以下の時間で届くように。
- 音声通話はより速く、より安定し、過去の会話もよく覚えるように。同じ説明を繰り返す時間が減ります。
AIエージェントがウェブサイトをのんびり考えながら進んでいくのを眺めたことがある人なら、このありがたみがわかるはず。エージェントが日常の道具になるのは、自分でやるより早く終わるときだけです。3倍は大きな一歩です。
新しい見た目
Grok Botは新しい書体とテーマで、見た目も一新しました。結果やタスク、リンクを表示するチャット内のカードも、すっきりした新デザインに。小さな話ではありますが、一日中眺めるものですからね。
Xチャット、@botタグ、賢くなったメール
- Xチャットにアクセス:Xアカウントを連携すると、Grok BotがXチャットのメッセージを読み、横断して作業できるように。マスク氏はXでズバリ、Grok Botに「𝕏のDMに接続するよう頼もう。それが一番いい使い方」と書いています。
- Xの投稿で@botをタグ付けすると、Grok Botがその投稿に取りかかります。
- メールとエイリアス:Grok Botにはもともと専用のメールアドレスがあります。今回、特定のエイリアス宛てのメールだけでルーティンを動かせるようになりました。たとえば「+receipts」宛てに届いた領収書を、自動で経費処理するといった使い方です。
- 通知は今使っているデバイスにだけ届くように。ノートPC、スマホ、タブレットが一斉に鳴り出す大合唱は、もう終わりです。
新コネクターと、開かれたマーケットプレイス
Grok BotはRobinhood、Coinbase、Trello、PostHog、beehiiv、eToroなどとつながるようになりました。チームが独自のコネクターをGrok Botのマーケットプレイスに登録することもできます。アシスタントをプラットフォームに変えるのは、この一手です。エージェントが届くサービスが増えるほど、デジタルの雑用を「話すだけ」で終わらせず、実際に片づけられるようになります。
おまけの使い道:迷惑電話をまとめて退治
マスク氏は、かなり実用的な技も推しています。Teslaratiによると、マスク氏は10月15日、あるXユーザーにこう返信しました。「@Grok @Botに頼んで、迷惑電話・迷惑SMSのリストから自分の電話番号を消してもらおう!」このユーザーはSpam-Call Scrubberという無料のコミュニティスキルを作っていました。人物検索サイトやデータブローカーで自分の番号を探し出し、オプトアウト(削除)申請を出し、サイトから返ってくる確認メールまで処理してくれるというもの。誰もやりたくない面倒な作業こそ、エージェントの出番です。
EVファンが気にすべき理由
Grok Botはもう、ただのスマホアプリではありません。9月22日にテスラ車にやってきて、その後テスラは、以前お伝えしたとおり、すべてのサイバーキャブとロボタクシーで自分仕様のGrok Botを使えるようにしました。より速く、より記憶力のいいエージェントは、乗客体験をよりよくします。後部座席から会議のリスケや夕食の注文を頼めば、到着する前に片づいている、というわけです。SpaceXがxAIを買収したあとに生まれたAI部門SpaceXSIが、Grok Botを「まず最初に頼るエージェント」にしようと全力で走っているのは明らかです。
EVX Newsの視点
派手な新モデルはありません。あるのは、地に足のついたエンジニアリングの積み重ねです。毎日使い続けたくなるのは、こういうアップデートです。スピードアップに、Xチャット対応と開かれたコネクターのマーケットプレイスが加わったことで、Grok Botはチャットボットというより、本物の個人向けOSに見えてきました。さて、次はほかの皆さんの番ですよ。
出典:Grok Bot(@bot、X)、イーロン・マスク氏(X)、Teslarati。
— EVX News編集部
アイキャッチ画像:Grok Bot(@bot公式Xより)。
