日本のテスラオーナーの皆さん、新しいソフトウェアアップデートが来ています。バージョン2026.32.7は、10月13日の週から日本で配信が始まりました。2026.32ブランチが日本の車両に届くのはこれが初めてで、2026.26.6.1の配信から約1カ月です。
いつものように配信は段階的なので、まだ来ていなくても慌てなくて大丈夫。お隣さんのモデルYのほうが愛されているわけではありません。順番待ちでちょっと運がよかっただけです。
リリースノートの中身
2026.32.7自体のリリースノートは短く、「軽微な修正と改善」だけ。ただ、日本のテスラのリリースを細かく追っているTouch Labによると、2026.26.6.1から上がってくる車両には、2026.32の機能一式も届きます。
- ホイール選択。新しいホイールのオプションを選んで、画面上のクルマを実車と同じ見た目にできます。対象は新型モデルSとモデルX、モデル3、モデルY、サイバートラックです。
- Apple Musicのライブラリ。検索でApple Musicを選び、「ライブラリ」をタップすると、自分で追加した曲、アルバム、プレイリストが表示されます。小さな変更ですが、Apple Music派からいちばん多かった不満のひとつが解消されました。
- セキュリティの改善。重要なセキュリティ修正です。ワクワクはしませんが、ちゃんと入れておきたいタイプのやつです。
隠れたおまけ
2026.32のいいところのいくつかは、リリースノートにまったく書かれていません。Touch LabはNot a Tesla Appの調査をもとに、記載のない変更を3つ挙げています。自分のクルマで確認できるまでは、「たぶん入っている」くらいに思っておいてください。
- ブラウザの広告ブロッカー。車載ブラウザの右上に新しい「AD」ボタンが登場。バナー、ポップアップ、浮かんでくる動画広告を読み込む前に取り除きます。ページの表示が速くなり、データ通信量も減ります。古いIntel搭載車ほど違いを実感できるはずです。
- Powershare対応の表示。ソフトウェア > 追加の車両情報に、テスラのV2H(車から家への給電)バックアップ機能「Powershare」に対応しているかを示す行が追加されました。対象は新型モデル3、新型モデルY、サイバートラックです。
- スーパーチャージャーの地図にサイバーキャブ。スーパーチャージャーのサイトマップで、充電中のサイバーキャブがモデル3の代役ではなく、専用の金色のモデルで表示されるようになりました。ロボタクシーが充電するオースティン中心部のサイトで見ることがほとんどでしょうが、どこで見つけても楽しいイースターエッグです。
Powershareの行について
日本にとって一番気になる変更は、このPowershareの表示。同時に、一番じらされる変更でもあります。テスラは10月6日、米国でパワーウォール3と組み合わせたPowershareの家庭用バックアップを開始し、停電時に家庭のバックアップを2日以上延長できるとしています。
日本向けのPowershareはまだ発表されていません。とはいえ日本は、CHAdeMOベースのシステムのおかげでV2Hがすでになじみのある国で、台風や地震を考えればバックアップ電源は現実的な関心事です。日本の車両に対応表示が出てきたのは、少なくとも正しい方向への一歩と言えそうです。
ハロウィンはまだ待ち
海外では、今年のハロウィン機能を含む2026.38ブランチが10月上旬から配信されています。日本はたいてい数週間遅れなので、10月31日までに届くかどうかはわかりません。Touch Labも同じことを気にしています。もし11月1日に届いたら、ずいぶん遅刻したトリック・オア・トリートだと思うことにしましょう。
EVX Newsの視点
今回は「暮らしやすさ」系のリリースで、しかも出来がいい。広告ブロッカーで車載ブラウザは使いやすくなり、Apple Musicファンはついにライブラリを手に入れ、セキュリティ修正だけでもインストールする理由になります。東京で買ったテスラは、納車後もずっとよくなり続ける。日本のほかのメーカーがようやく約束し始めたばかりのことを、あらためて思い出させてくれます。
2026.32.7が届いていたら、Wi-Fiにつないで夜のうちにインストールしましょう。仮装パーティーはもう少し先です。
出典:Touch Lab、Not a Tesla App、Tesla Energy(X)。
— EVX News編集部
アイキャッチ画像:テスラ・モデル3(2023年、日本仕様)の車内。撮影:Kazyakuruma、出典:Wikimedia Commons、CC0(パブリックドメイン)。
